MIZUKAZE PROJECT STORY

「瑞風」プロジェクトストーリー

January 2017

vol.3

車両形式番号に貫かれるコンセプト。

 第3回目は、「車両形式番号」についてリポートします。
 車両の側面や車内で、カタカナと数字を組み合わせた暗号のような表記をよく見かけます。この文字列を車両形式番号と言います。これは鉄道車両の名前のようなもので、どんな車両なのか、この文字列でわかる仕組みになっています。TWILIGHT EXPRESS 瑞風にもこの車両形式番号が付与されました。車両等級を表す記号は「イ」。

vol3_1近畿車輛 製造 先頭車

 車両等級を表す記号は、かつて

イ=旧一等車、ファーストクラス
ロ=旧二等車(現在のグリーン車)
ハ=旧三等車(現在の普通車)

となっていましたが、時代の流れとともにグリーン車と普通車の2クラス制となり、現行の車両はごく一部を除いて、ほとんどがロかハ。しかし、「瑞風」はいままでにない最上級の列車ということで旧一等車の「イ」を復活させました。また、「瑞風」は、オープンエアの展望デッキと、風景はもちろん、空まで臨むことができる開放的な展望スペースを備えた展望車を連結しています。ということは、その車両を表す記号は展望車であることを示す「テ」。「瑞風」は唯一の現役で「イ」「テ」が冠された車両になる予定です。
 現在は3桁が中心になっている車両形式を表す数字を2桁にすることも含め、ここに至るまでは、車両部が中心になり、様々な検討が長期にわたって行われました。
 その結果、私たちにとっても「瑞風」が特別な存在であること。上質な懐かしさを感じていただく「ノスタルジック・モダン」のコンセプトをここでも表明する意味合いも込め、「イ」と「テ」を復活させることを決めたのです。
 鉄道華やかなりし時代、一部の人しか乗ることができなかった特別急行列車の最後尾には優雅にそして堂々と一等展望車が連結されていました。幼い頃、「いつかは…」と羨望された方もおられることでしょう。長い時を経て、ようやくその憧れが現実のものになる日が近づいています。

 「瑞風グリーン」の車体は、皆様にお目にかかれる日まで大切に、輝く姿でお会いできるよう、熟練されたマイスターの手でラッピングを施しました。数ミリ単位の空気泡も見逃さない、達人の技によって優しく丁寧に包み込まれました。

vol3_2川崎重工業 製造 中間車
vol3_3

 ラッピングが施された「瑞風」の中間車両が「川崎重工業」からJR西日本に納入されました。

vol3_4