はじめまして。
現在、JR西日本では来年春を目指し、TWILIGHT EXPRESS 瑞風の運行開始の準備を進めています。
より多くのみなさまに「瑞風」ファンになっていただけるよう、このたび、運行開始までの日々を追う「プロジェクトストーリー」を発信していくことになりました。「瑞風」プロジェクトでは、車両の製造はもちろん、食事などの車内サービス、立ち寄り観光の準備など、特別な鉄道の旅の提供を目指して今日も試行錯誤を繰り返しています。この「プロジェクトストーリー」を通じて、ヒトやモノが織り成す「瑞風」誕生の物語を見守っていただきたいと思います。
さて、第一回目は、「瑞風」の車両を製造している現場をリポートします。車両は「近畿車輛」と「川崎重工業」で製造をしています。すでに「瑞風」の車両の外観が現れつつあります。
こちらは、「近畿車輛」で製造している先頭車です。流線形のフォルムに、往年のボンネット型を彷彿とさせる運転室。「瑞風」の特徴的な表情がはっきりと伝わってきます。
展望室からの前方の眺望や、外に出て風を感じていただける展望デッキといった機能面とノスタルジックモダンのデザインコンセプトの両立を目指しました。風洞(ふうどう)実験により走行中の風の流れをも緻密に計算した上で、エクステリア担当の福田哲夫先生と車両設計者で作り上げた先頭車デザイン。繊細な先頭車車体の製造は、工場で慎重に進められています。
福田先生こだわりの「5本のライン」が取り付けられると、さらに「瑞風」らしくなるはずです。
また、「川崎重工業」で製造している一部の車体は既に塗装が完了しています。「トワイライトエクスプレス」の伝統を受け継いだ「瑞風グリーン」の車体色が特徴的です。
鉄道会社や製造会社の名称を表示する「製造銘板」も取り付けられました。
2016年、TWILIGHT EXPRESS 瑞風の物語がもう始まっています。